ハードディスクを物理的に破壊するためにこうしてみた

備忘録
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個人情報保護法など最近はすっかりと個人情報の取り扱いには厳しい時代。まだまだそれらに対して認識が非常に薄い会社もあるかと思いますが、自分の会社でもまだまだかと。しかし個人情報が漏れ、何かしらの責任(金銭など)を果たさなければならない場合、小さい会社ならそのまま消し飛んでしまうことも考えられます。

ウチの会社もまだまだですが、個人情報を含んだデータがあるのは間違いないので、PCを廃棄するにあたっては少しでも安全に廃棄したいと思い、色々と試行錯誤してみました。

 

データの消去について

データの消去について色々と方法はありますが、下記の様なものでしょうか。

1.ソフト上からデータの消去、データベースの消去などを行う
2.専用のソフトウェアを使用してデータを上書き
3.物理的にハードディスクを壊し読めないようにする

 
1.に関してはソフトウェアに実装されているデータ消去やデータベースの消去などを行いますが、確かに見た目上は消えています。しかしこれだけでは専門家にかかればデータを復活させることも可能と思われるので安心出来ません。(そこまでして復活させるほど価値があるデータなのか?と言われるとそうでないかもしれませんが。。)

2.は専用のデータ消去用ソフトというものがあり、無意味なデータなどを上からかぶせて読めなくするという形を取ります。会社ではメーカーが勧めるソフトウェアを検討してもらいましたが、許可がおりず。。確かに数万円はしていたので多少高いですが、個人情報が漏れることを考えたら安いと思うのですが。。それに市販ならもっと数千円くらいのものものやフリーのものもある様で、ただこれらのソフトウェアの確実性も不明で消去にも時間がかかるとも。

となると3.の物理的に破壊する方法しかないのですが、これを少しでも簡単に出来ないか試してみました。

 

まずは道具を揃えてみる

ハードディスク内の記録をする円盤部分を「プラッタ」と言いますが、取り敢えずこれを破壊するのが今回の目的。最初はトンカチとドライバーなどを使用して何とか貫通させていましたが、非常につらい作業で間違えて手を打ち付けてしまうこともしばしば(笑)時間もかかりますし、貫通出来ないタイプもあり。。

これではダメだと判断し、まずはハードディスクのフタを開けたいと思ったのですが、これが星型の特殊なネジで通常のプラスやマイナスとは全く違うタイプ。この星型のネジを回すためにはトルクスレンチというものが必要なのが分かったので、取り敢えずホームセンターに行ってみると色々と道具も揃っていました。

単独のものも売っているかと思いますが、これだと色々なサイズのものが揃っているため、他にも使えそうだったので購入。価格は2000円くらいだったと記憶しています。今回壊した3.5インチHDDはすべて「T8」サイズのもので開けることが出来ました。

 

ネジはシールの下に隠れているので注意

今回のHDDはすべてそうでしたが、周りの星型ネジを外してもビクともしないなあと思って、シールを剥がしてみるとここにもネジが存在。これも外してフタ部分の隙間にマイナスドライバーを軽く差し込むとフタが取れます。

 

HDD内はこんな感じ

HDDの内部はこんな感じになっています。丸いのがプラッタでこれは1枚だけのタイプですが、複数枚の構造になっているものもありました。ちなみにこれはデスクトップなどで使用される3.5インチHDDで、ノートPCなどではこれよりさらに小さい2.5インチが多いかと。2.5インチHDDはガラス製なのか、トンカチとドライバで簡単に貫通出来、さらにプラッタは粉々になるのでこれで十分かと。

ではこのプラッタに穴を空けてしまおうと考え、使用したのはこれらの道具です。

 

穴を空けて貫通させるために用意したもの

まずは充電式ドライバー。これは会社にあったものを使用しました。この充電式ドライバーはなかなかパワフルでライトも点灯してくれ使いやすい。しかしこれだけでは穴を空けることは出来ません。

 
そこで購入したのが鉄、ステンレス、アルミに使えるこのドリル。チタンコートと書かれており、太さも色々ありましたがあまり細すぎてもダメかなと考え、このくらいのサイズにしてみました。また長さもそれほどいらないのでショートドリルを選択。2本入りで価格は450円だったかと思います。

 
左が新品の状態。右はHDD20台分くらい穴を空けた後の状態です。金色の色こそ剥げてはいますが、形などは変形しておらず、まだまだ使えそうかと。

 

実際に穴を空けてみました

充電式ドライバーを当てて、少し強めに押すとドンドン削って貫通します。(怪我をしないように注意は必要です)写真では2か所しか空けていませんが、本当は4か所くらい空けています。それからプラッタをトンカチで叩いてしっかり歪ませて、ヘッドも叩いてぶっ壊します。もちろん複数枚のプラッタの場合は全部が貫通するように穴を空けます

 
フタを取るのが面倒な場合は外側から一気に貫通させることも出来ますが、これは上手くいかない場合もあったのと、ちゃんと貫通しているかの確認も含めて、私はフタを取ってから穴を空けることにしています。

 

ここまでやれば問題ないと思いたいが

今回は物理的にHDDを壊す作業工程を書いてみましたが、個人情報の漏洩はやはり防ぎたい。ソフマップなどでも1台あたり1000円くらいで専用の機械で破壊してくれるようですが、その動画を見るとプラッタに4か所くらい穴を空け、さらに歪むようにしている様に見えました。個人で破棄するくらいならこれでも十分なのかもしれませんね。ウチみたいに何台もある場合は無理ですが。

ここまで破壊すれば問題ないと思いたいですが、やらないよりはずっと漏洩率は低くなると思うので、徹底的に破壊してみようと思います(笑)

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